初めての確定申告で学んだこと

確定申告

Amazonのアソシエイトとして、ひろは適格販売により収入を得ています。

2020年4月に個人事業を開業し、所得税の青色申告承認申請書を税務署に提出しました。

3/28に初年度の確定申告を完了したため、その過程で得た知見を公開します。

ただし私は税理士ではないため、得た情報は自己責任で活用してください。

前提

私が行っていた個人事業は以下の3つです。

toBだけでなくtoCもあるのがポイントです。

また、私は3月に会社を退職して4月に個人事業を開業し、10月には転職してまた正社員に戻ったため、給与所得と事業所得を合算した所得税を申告しています(会社で年末調整はしていません)。

確定申告(仕訳)のやり方

私は試行錯誤した結果、最終的に以下の流れで進めました。

5は、プライベートの口座を事業用として使っている人のみが対象となります。

  1. 売上と売掛金を登録する(売上高→売掛金の振替伝票を入力する)
  2. 返金があれば返金を登録する(売掛金→売上値引・返品の振替伝票を入力する)
  3. 事業用に使うものを後払いで購入した場合は未払金を登録する(未払金→消耗品費の振替伝票を入力する)
  4. 実際の入出金を登録する(「売掛金→現金or普通預金」「現金or普通預金→未払金」の振替伝票を入力する)
  5. 事業に関係ない実際の入出金を登録する(事業主借or事業主貸の振替伝票を入力する)
  6. 預金の最終残高が通帳と一致していることを確認する
  7. 売掛金の最終残高が合っているか確認する
  8. 経費として計上している取引が妥当か確認する
  9. 現金の最終残高がマイナスの場合、事業主借を登録して0円に調整する

伝票を入力するときは、補助科目で取引先名を入れると、取引先ごとに売掛金が管理できるようになり、便利です。

仕訳作業が終われば確定申告の9割は終わりなので、頑張りましょう。

 

最初は会計ソフトと口座・クレジットカードを自動連携して「これだけで終わりかー簡単だなー」と思っていましたが、それだけでは全然ダメでした。

青色申告では収益を実現主義で記帳する必要があるため、売上から入金までラグがある場合、売掛金を記帳する必要があります。

また、経費などを未払金で記帳したり、源泉徴収されている場合は税額分を事業主貸で記帳したりします。

1年目は覚えることがめっちゃ多いので、本やYouTubeなどで頑張って勉強しましょう。

初めての確定申告で気をつけたほうがいいこと

開業前に事業用口座を作ろう

私は開業日が4/4、事業用口座の申込日が4/20、口座開設日が5/15、事業での初めての売上入金が5/8でした。

事業用口座の開設前に入金があり、プライベートの口座を事業用として使わざるを得ませんでした。

その結果、事業用口座の入出金に加えて、プライベート口座での入出金(私の場合は159件)を全て仕訳する羽目になりました。

コロナ禍で開設に時間がかかったということもありますが、事業用口座は開業前に作ることが何より重要です。

ちなみに私はジャパンネット銀行で作りました。

口座の入出金明細をできるだけ減らそう

私はtoCサービスの決済にStripeを使っているのですが、Stripeでは入金サイクルを設定することができます。

デフォルトでは毎週になっており、売上があれば最大月4回入金されるのですが、これだと月4回×12ヶ月=48件の入金を仕訳する必要があり面倒です。

また、毎週チマチマと入金されるよりも、月ごとにまとめて入金されたほうがお金の管理もしやすいため、途中で毎月に設定を変更しました。

仕訳においては「そもそもの口座の入出金明細をできるだけ減らす」のも重要です。

仕訳に着手し始めた当時、分からなかったこと

私がまともに仕訳を始めたのが年明けの1月からなのですが、1/25時点で分からなかったことをまとめていました。

それに対して今の私の回答を載せておきます。

同じような疑問を持っている人の参考になれば幸いです。

個人口座を使っているが、全ての取引を記帳する必要はあるのか?

プライベートな入出金が多く、事業主(借|貸)で記帳するのだるいからやりたくない。

=> ある。めんどくさいので事業用口座を作りましょう。クレカも事業用のものを作って、経費はそこに乗せましょう。

ちなみにクレカはFreCaを使っています。

結局、○○主義って何なの?

発生主義・現金主義・実現主義とかあるけど、よくわからん。

=> わかる。

色々調べてまとめた結果、「収益は実現主義、費用は発生主義」というのはつまり以下でした。これを守ればよいはず。

  • 実現時点を決めて、お金がもらえることが確定したタイミングで売上を計上する
  • 売上発生から入金までに間が空く場合は売掛金として計上する
  • 費用は発生した日付で計上する
  • 実際に入出金があったらそれも計上する

年末に売り上げて年始に入金された場合はどう仕訳すればいいの?

会計期間またいでるのでめんどくさそう

=> 売掛金だけ計上して、次年度繰越します。入金の仕訳は来年度にやればよいです。

源泉徴収税引かれた場合はどう仕訳すればいいの?

なんか登録だるそう

=> 複合仕訳で、入金時に事業主貸として計上します。

ちなみに源泉徴収税額は、先方で多少間違った額を引いていたとしても問題ないようです。人間なのでミスはありますよね。

こちらとしては税額が合ってようと間違ってようと、所得税の先払いをしたに過ぎないので。

返金分はどう仕訳すればいいの?

売上が返金になった場合はどうやって仕訳するのか

=> 貸方を売掛金、借方を売上値引・返品にして、売掛金からマイナスします。

売上はどの期間単位で記帳すればいいの?

個人向けのWebサービスを運営しているためほぼ毎日売上があり、365日分記帳するのだるいのでまとめたい。

そもそもまとめていいのか、まとめていいならば1週間・1ヶ月など、どの期間単位でまとめるのが良いのか。

=> 何月何日に売上がいくら上がったのかを別で管理しているのならば(後から追えるならば)、まとめてもよいです。

理由は、まとめようがまとめなかろうが年間の売上と税額は変わらないからです。

もし税務署に怒られても、修正すればいいだけです。

青色申告決算書に月別で売上を載せるため、まとめる単位は1ヶ月がよいです。

1週間だと大して手間を削減できないので。

私の場合は1ヶ月単位でまとめて、月末付で記帳したところ、めちゃくちゃ楽になりました。

決済プラットフォームの手数料はどう仕訳すればいいの?

Stripe使ってるので3.6%手数料取られているが、これはどうやって仕訳するのか

=> 複合仕訳で、入金時に支払手数料として計上します。これは経費にできます。

給与所得がある場合、年末調整はしたほうがいいの?

給与所得を年末調整した上で、事業所得のみを確定申告すべきか悩む。

=> どちらでもよいです。個人的には、年末調整をスキップして確定申告でまとめてやるほうが好きです。

確定申告ソフトは何を使えばいいの?

freee、マネーフォワード、弥生のどれを選べばいいか分からない

=> 私の場合は上記3社を全てガッツリ試した上で、最終的にマネーフォワードで申告しました。

どのソフトも良いところ悪いところがあるため、自分で試して決めるのがオススメです。弥生はUIがかなり特殊でした。

ちなみに、私の周りのフリーランスはみんなfreeeを使っていました。

最後に

1年目でめっちゃ調べまくったため、来年の確定申告はすぐに終わりそうです。

周りをみても同じ人が多く、確定申告は1年目が鬼門という認識でした。

最近はYouTubeで確定申告関連の動画が多く出ており、参考になるので見たほうがいいです。

この記事を読んで役に立った人がいれば幸いです。