初オリジナル曲『八月のリプレイ』をリリースしました

Amazonのアソシエイトとして、ひろは適格販売により収入を得ています。

初めてのオリジナル曲「八月のリプレイ」を作りました。

この度サブスク配信を開始したので、その話をします。

サブスク配信リンク

なぜオリジナル曲を作ったのか

私は今年から歌い手活動を始めました。

歌い手はみな、カバー曲だけではなく、いつかはオリジナル曲を出したいと思っているものです。

しかし、作詞・作編曲に加えて動画制作も考えるとその難易度は高く、簡単に出せるものではありません。もちろん外注はできますが、値段はピンキリです。良いものを作ろうとしたらその分コストがかかります。

一方、世は大AI時代。私のTLにも、「AIで曲を作りました」「AIで動画を作りました」なる投稿が流れてくるようになりました。

そこで、AIに手伝ってもらって、自分で作ることにしました。制作方法の具体は、ここでは触れません。

まずは女性ボーカルの曲を作りたかったので、自分の歌ではなく、ボカロ(厳密にはVOCALOIDではなくSynthV)を使っています。

そのうちセルフカバーもする予定です。

どんな曲か

八月のリプレイという名前の通り、夏をテーマにした曲です。

夏祭りの日に撮った、君が笑っている手ブレだらけの動画。
もう会えない君のその動画を、眠れない夜に「僕」が何度も巻き戻しては止める。
季節が秋に変わっても、八月から進めずにいる。そんな夏の終わりの歌です。

曲のこだわり

初めてのオリ曲ということで、様々なこだわりを入れています。

歌メロはもちろん、イントロ、2番Bメロのブレイク、Cメロと落ちサビ、ラスサビの転調、アウトロの余韻まで、聴きどころを詰め込みました。

これらの要素は私がよく聴いているアニメ・声優系の楽曲に強く影響を受けています。

オフボーカル音源もホームページで公開しているため、是非聴いてみてください。

歌詞

以下、歌詞全文になります。

眠れない午前二時
画面の光だけが
手ブレだらけの動画
君が笑う声

再生して
何度も止めてる
君の口元が
言いかけたまま途切れた

何度でもリプレイして
終わらないエンドロール
君の笑う横顔を
巻き戻しても届かない
くだらない話でさえ
今はもう宝物で
ずるいよね 夏はさ
サヨナラばかり上手くなる

あれから季節が過ぎ
君のいない八月

一時停止
また再生して
同じ夏の日を
進めないまま秋へと

何度でもリプレイして
終わらないエンドロール
ぼやけてく君の声を
イヤホン越しに探してる
あの夏 最後の動画
開けないままでいるよ
行かないで 夏の日
僕だけ八月のままで

いつの日か また
空の向こうで
手を振れるかな
あの頃みたいに

巻き戻すたびに少し
色褪せてく君の顔
それでもまだ止められず
また再生ボタンを押す

何度でもリプレイして
終わらないエンドロール
ここで一度止めるから
次のページへ進むんだ
くだらない話でさえ
今はもう宝物で
ありがとう さよなら
エンドロールの先へ行く

ライナーノーツ

ここからは、この曲の物語の背景、そして一番伝えたかったメッセージについて、少し掘り下げて書いてみようと思います。

 

明るいサウンドと、切ない歌詞のコントラスト

この曲を作るにあたって最初に目指したのは、YOASOBIやヨルシカの楽曲のような「曲調は明るく爽やかだけど、歌詞は切ない」というギャップのある世界観です。

夏ソングらしい疾走感のあるバンドサウンドに乗せていますが、実はCメロに死別を匂わせる表現が紛れています。

いつの日かまた 空の向こうで 手を振れるかな あの頃みたいに

私はこの曲を、夏祭りの帰り道に不慮の事故で彼女を亡くした主人公の物語として書きました。

タイトルの『八月のリプレイ』、そしてサビの「終わらないエンドロール」という言葉は、君との物語が終わってしまったのにそれを受け入れられず、何度も同じ記憶を巻き戻し続けている状態を表しています。

 

「あの夏最後の動画」を開かない理由

歌詞の中で一番こだわったのが、2番のサビにあるこの一節です。

あの夏最後の動画 開けないままでいるよ

主人公は、カメラロールにある彼女の動画を、毎晩のように何度もリプレイしています。けれど、事故が起きる直前、「最後に撮った動画」だけは、どうしても怖くて開くことができません。開いてしまったら、君がもういないという現実を突きつけられてしまうからです。

物語としては、最後にその動画を開き、過去と決別して終わるのが一番綺麗なのかもしれません。

でもこの曲のラストでは、その動画は開かないまま、こう歌って幕を閉じます。

ここで一度止めるから 次のページへ進むんだ くだらない話でさえ 今はもう宝物で ありがとう さよなら エンドロールの先へ行く

主人公は、最後の動画を見るところまでは踏み出しませんでした。けれど、今まで何度もループしていた画面を自分の手で止め、君に別れを告げて、新しい季節を歩き始める決意をします。

「エンドロールの先」とは、君との物語にひとつの区切りをつけて、自分のこれからの人生を生きていくことを指しています。

 

この曲に込めたメッセージ

なぜ最後まで動画を開かないままにしたのかというと、「無理にすべてと向き合わなくても、人は前に進めるよ」というメッセージを込めたかったからです。

大切な人を失ったときや、受け入れがたい現実に直面したとき、すべてを綺麗に消化して乗り越えるのは難しいことだと思います。

見たくない現実に蓋をしたままでもいい。心の整理が100%ついていなくてもいい。大切な思い出を宝物として抱えながら、不器用なまま次のページへ進んでいこう。

そんな、綺麗事だけじゃない人間の弱さと、それでも歩き出す一歩を肯定したくて、この結末を描きました。

この曲が、何かを抱えながら前へ進もうとしている誰かの心に、そっと寄り添えたら嬉しいです。