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2022年10月に歯性上顎洞炎を発症したときのことを書きます。
目次
歯性上顎洞炎とは
上顎洞炎とは、上顎洞(鼻の周りの空洞)に炎症がある副鼻腔炎(蓄膿症)のことです。
そして、歯の細菌が原因で上顎洞炎が起こることを歯性上顎洞炎と言います。
経緯
8月28日時点で左上の親知らずが虫歯になり、尋常じゃなく痛み出しました。日常生活に支障が出るレベルです。
家の近くの歯科を検索し、9月2日に初診を受けて痛み止めをもらい、9月25日から抜歯を始めました。
先生曰く、親知らずが骨性癒着しているため、可能な限り掘り進めて神経を殺し、まず痛みを止める。その後、癒着している根本部分の抜歯については別の歯科を紹介するという話でした。
そして、9月25日、9月30日、10月7日と、3回通って治療を行いました。10月7日時点で経過は順調とのことで、根本の抜歯がしたくなったらそのタイミングで予約してねとなりました。
とりあえず喫緊の課題である痛みが解決したため、根本の抜歯は後回しにすることにしました。
そして10月21日、4回目のコロナウイルスワクチンを接種しました。ファイザーのオミクロン株対応2価ワクチンです。
接種の翌日、翌々日と副反応が出て、10月24日に収まりました。
しかし、副反応は倒したと思っていた10月26日、急に体調が悪化しました。
症状は39℃の熱、頭痛、咳、鼻づまり、喉の痛み、指先の冷え、食欲不振です。
副反応を疑った私はまずワクチン副反応相談センターに連絡したのですが、副反応にはない症状が含まれているとのことで発熱相談センターに回され、家の近くの発熱外来にかかることになりました。フラフラになりながらクリニックへ向かいました。
発熱外来ではコロナの疑いにより隔離された待合室で待機し、PCR検査と採血を行いました。PCR検査の結果は翌日出るとのこと。
以下の写真は、待機時に測定した体温計の結果(39.2℃)です。
翌日の10月27日、PCR検査結果は陰性でした。とりあえず一安心。
しかし、血液検査の結果、白血球数とCRP(炎症反応)がやたら高いとのことで、抗生物質を出してもらいました。
肺炎の可能性があると上半身のCTを撮ってもらいましたが、特に問題なしで、原因は不明とのこと。
めちゃくちゃ症状が出ているにも関わらず、原因が分からないため不安でした。
以下の写真は、血液検査の結果です。CRPは基準値0.30に対して6.76と、非常に高いのが分かります。
抗生物質で症状が改善したかのように思いましたが、今度は左目の痛み、頭痛、咳、鼻の悪臭、鼻水が黄色いという症状が強く出てきました。
咳は夜眠れないほどひどく、左目の痛みは失明の危機を感じて非常に不安でした。
10月29日、副鼻腔炎(蓄膿症)を疑った私は近くの耳鼻科にかかったところ、親知らずの抜歯が原因の可能性があるとのことで、衝撃を受けました。
先生曰く、治療中の歯から入った細菌が鼻のほうに来ていて、それで上顎洞が炎症を起こしている。そこにワクチンの副反応による免疫反応(免疫力低下)が重なり、発症に至ったのではないかと。
咳が激しいのは、鼻から膿が絶えず喉に流れているためで、喉に問題があるわけではないと。
炎症がかなり激しいとのことで、抗生物質の点滴をしてもらい、抗生物質を含めた大量の薬を処方してもらいました。以下の写真はその様子です。
また、信頼できる歯科を紹介するとのことで、紹介予約制の大きい病院を紹介してもらいました。
原因を特定してくださったこの先生には非常に感謝しています。
11月8日、紹介された歯科の初診に行きました。
耳鼻科で撮影したCTの結果を見るに、炎症がひどいため、全身麻酔で手術して5日程度入院が必要との話で、かなり焦りました。仕事に影響が出るため調整が必要だなと。
その後CTを撮り直したところ、炎症は当時からかなり改善していて、局所麻酔・日帰りの手術で問題ないとの話になり、安心しました。
次回手術することになったのですが、上顎洞に管を突っ込んで洗浄するためかなり痛いとの話でした。
12月5日、緊張しながら病院へ向かうと、今日は抜歯のみで、翌日から洗浄が始まるとのことでした。
抜歯は非常にスムーズに終わり、5分かかりませんでした。以前の歯医者は掘り進めるのに1時間以上かけていた記憶があります。
治療前に、起こりうる合併症に関する説明を書面で丁寧に行ってくれるところにも感動しました。
12月6日、洗浄が始まるため痛みを覚悟して病院へ向かいましたが、全く痛くありませんでした。事前に聞かされていた話と異なり拍子抜けしました。
12月7日、12月12日も洗浄を行いましたが、経過は順調とのことでした。
しかし、12月23日の夜からまた高熱や頭痛、鼻の悪臭といった症状が出たため、12月27日に耳鼻科に行き抗生物質を2種類処方されました。
年が明けて1月16日に洗浄を行いましたが、経過は順調とのことでした。
このまま無事に治療が終わることを願っています。
まとめ
親知らずの抜歯は誰もがよく通る道ですが、合併症の危険や、細菌感染による失明などの可能性があることはあまり知られていません。
(例: 歯性上顎洞炎から眼窩膿瘍を発症し失明に至った1例 ←グロテスクな画像有り、閲覧注意)
私は一連の体調不良により仕事の納期を遅らせざるをえなかったのですが、原因不明な状態だといつ回復するかも見通しが立たず、非常に不安でした。
この記事により、抜歯のリスクを理解し、抜歯後何かあった際は原因の1つの可能性として細菌感染があることを知っていただければと思います。
ちなみに、最初に通っていた歯科の先生にはこの件を伝えてあります。
今通っている大きい病院の先生は、いちいち恐怖を煽ってくる(全身麻酔手術で要入院、洗浄はかなり痛いなど)ため不安でしたが、蓋を開けると普通の抜歯で安心しました。
余談ですが、マイナポータルでは診療・薬剤・医療費のログが取得できます。この記事の執筆にも活用しましたが、非常に便利でした。